憩いの高倉、住民ふき替え 和泊町根折、若手に技術継承も

6年ぶりにふき替え作業を行っている根折の高倉=8日、和泊町

 和泊町根折にある高倉のふき替えが7日から始まっている。初日は保存会を中心に地域住民7人、8日は9人が参加し、ススキとカヤを下かららせん状に組み上げていく作業を進めた。来週前半には完成予定。

 

 根折の高倉は、県営畑地帯総合整備事業の一環で2009年に建てられた。根折高倉保存会(山下幸秀会長、会員約30人)が作業を請け負い、その後も維持管理。農家の休息や地域住民の憩いの場として利用されている。ふき替えは台風被害の修復で行った15年1月以来6年半ぶり。

 

 群島内の高倉の中でも大型の9本柱。カヤとススキは4トントラック5台分を集めた。しばらく乾燥させていたが、6月の長雨で使えなくなったものもあり、追加で集める予定。保存会によると、カヤとススキの組み方の工夫によって雨漏りせず、台風被害がなければ10年持つ丈夫な屋根ができるという。

 

 高倉の保存をめぐっては、ふき替え技術の継承やカヤの確保が課題となっており、山下会長(70)は「今回は若い世代も作業に参加してくれている。技術を教えながら作業を進めたい」と話した。