手入れで丈夫な糸に 40人がボランティア作業 沖永良部芭蕉布工房長谷川

イトバショウの手入れ作業に集まった参加者=12日、知名町(提供写真)

 【沖永良部総局】知名町の沖永良部芭蕉布工房長谷川(長谷川千代子代表)は12日、工房近くの畑で毎年恒例のイトバショウの手入れを行った。工房の会員、役場職員、友人知人ら約40人がボランティアで参加し、草刈りや肥料やりなどに汗を流した。

 

 同工房は奄美・沖縄伝統の芭蕉布製造技術を継承する沖永良部島唯一の工房で2001年開設。後進育成にも力を入れ、今年で20年の節目を迎えた。畑は面積約30アール。工房で1年間に使う約1000本分の原料を栽培している。

 

 この日の作業はイトバショウの枯れ葉を落とし、肥料を入れるなどして、成長を促進する目的。例年4~5月に行うが、新型コロナウイルスの影響で延期されていた。

 

 中心となって周囲に協力を呼び掛け、参加している役場職員の宮當和重さん(44)は「若手や新規の採用職員にも参加してもらうことで、町伝統の芭蕉布作りの勉強にもなれば」と話した。

 

 長谷川代表(81)は「毎年たくさんの方が作業に参加くださり、感謝している。コロナの影響で工房への来客も少ない状況だが、客が戻るまでは作品作りに力を入れたい」と話した。

 

 工房では今後、7~9月に幹の上部を切り落とし、繊維を丈夫にするための「芯止め」、11~3月にイトバショウを倒して糸を取る作業が行われる。