持続可能な観光地づくりへ 与論町 産官学4者が連携協定

4者による連携協定調印式=20日、与論町

 産官学が連携して次世代へつなぐ持続可能な観光地づくりに取り組もうと、与論町のヨロン島観光協会は20日、ゆんぬ体験館でリゾートホテル「プリシアリゾートヨロン」(同町)、与論町、和歌山大学観光学部の4者による連携協定を締結した。それぞれの立場で実践活動や助言、財政支援などを実施。自然環境や伝統文化、地域住民の暮らしを守りながら観光客を呼び込む、新たな時代の与論観光を目指す。

 

 与論島は1970年代後半、年間15万人が訪れる観光バブルに沸いたが、2010年代には年間5万人まで落ち込んだ。近年回復傾向を見せている中、住民生活に影響を及ぼすオーバーツーリズム問題の防止や、一過性のブームに終わらせないための持続可能な観光推進が求められている。

 

 同町は今年度、全国8自治体による「日本『持続可能な観光』地域協議会」の設立に参画。観光庁が進める日本版持続可能な観光ガイドライン(JSTC)のモデル地区にも選定され、国際指標(GSTC)を活用した事業を進めている。

 

 協定締結もその一環。産官学の取り組みで地域全体への波及効果を狙う。

 

 具体的には同協会が地域向け事業の実践や、推進体制の強化を実施。同ホテルは事業者モデルケースとして従業員研修などに取り組む。同町は補助事業などの財政的支援、和歌山大は学術的観点から助言・指導を行う。

 

 調印式では山元宗町長、同協会の山下哲博代表理事、同ホテルのマイク・テイラー総支配人、同大観光学部の尾久土正己学部長が協定書に調印した。

 

 山町長は「力を合わせてどのようなメニューが作れるか、どこを売り込めるかを考え、多くの人がもう一度行ってみたい思う観光地を目指していけたら」と期待を寄せた。

 調印式に続いて研修会も開かれた。