新体育館、離島に配慮を  鹿児島市内に整備へ 県・検討委

鹿児島市への新体育館整備を確認した県の検討委員会=13日、鹿児島市

 県の新総合体育館の規模や整備内容などについて協議する基本構想検討委員会(委員13人)の第4回会合が13日、鹿児島市で開かれた。新体育館を「アスリートファースト」の施設と位置付け、メインアリーナの収容人員を8000人とすることなどを確認。施設の立地環境に関しては、宿泊施設や商業施設の集積状況、船便を利用する離島の中高生の利便性などへの配慮や陸路での交通アクセスの側面などから、鹿児島市内に整備することで認識が一致した。

 

 委員会ではこれまでに3回の会合を開いて施設の機能や規模、構成などを検討。オンラインで開かれた今回の会合では立地環境のほか、これまでの検討内容も踏まえて施設規模や機能、利用の方向性を確認してきた。

 

 新体育館については▽スポーツ振興の拠点▽多目的利用による交流拠点│の2本柱に基づき、スポーツ利用と合わせてコンサートやイベント開催などによる収益性も確保する。

 

 整備場所など立地環境に関して県は、コンサルタントを通じて県内外の競技団体やイベントプロモーターなどにヒアリングを行い意見を集約。その結果、スポーツ利用と多目的利用の両面で交通アクセスや宿泊施設、飲食・物販など商業施設集積の必要性が示された。

 

 さらに、大会終了後に船舶で帰島する離島地域(熊毛・奄美)の中高生について、ほとんどの競技で出港に間に合わないことを理由に表彰式の途中退席や延泊などを強いられている実態や、「平等な競技環境を提供する観点から、特に港からのアクセスを重視する必要があり、鹿児島港から近い場所への立地が望ましい」との意見も報告された。

 

 委員会はこれまでに、メインアリーナはバスケットコート4面、サブアリーナはバスケットコート2面、武道場は柔道場と剣道場を各2面ずつとする新体育館の大まかな整備概要などを確認。具体的な整備場所は今後、検討を進める。