旅満喫、一方で注文も 奄美空港で観光客に聞く

観光客らでにぎわう奄美空港の到着ロビー=29日、奄美市笠利町

 奄美大島と徳之島の世界自然遺産登録が26日に決まり、祝福ムードに包まれる中、奄美の空の玄関口・奄美空港(奄美市笠利町)は連日、全国各地から訪れた人でにぎわっている。旅先に奄美を選んだ理由や旅のプラン、島を巡って感じたことや魅力、要望などを観光客に聞いた。

 

 高尾音々さん(24)=大阪府=と石井杏奈さん(26)=愛知県=は大学時代の友人で、今回が初めての奄美大島。29日から2泊3日の滞在予定でレンタカーを借り、島内を巡る。2人は「海でのアクティビティが目的で1週間前に旅の計画を立てた。世界自然遺産に決まったとは知らなかったので驚いている。おいしいと聞いている奄美の料理も楽しみ」と期待に胸を膨らませていた。

 

 同日、家族4人で大阪府から訪れた田原さん一家は、奄美大島旅行が毎年夏の恒例という。3泊4日の日程で来島し、今回もお気に入りの宿に宿泊する。瑚春さん(10)、美環さん(8)姉妹は「自然がたくさんあるので奄美が好き。海で早く遊びたい」と目を輝かせていた。

 

 旅行を終えた観光客からは観光地としての奄美を高く評価する一方、施設整備などを求める声も聞かれた。

 

 4泊5日の日程で奄美大島を訪れた寺本正文さん(63)=広島県=は「世界自然遺産になると聞き、3年ぶりに行ってみようと妻と計画した。奄美の料理は味付けが最高で、島豚が特においしかった。自然も豊かで、さすが世界自然遺産の島だと思った」と振り返りつつ、「とても美しいビーチに行ったが、トイレやシャワーがなかったのが残念」とも語った。

 

 全国の世界遺産と離島巡りが趣味という男性(55)=東京都=は、成田から奄美大島を経由して徳之島入りし、3泊4日滞在。男性は「のんびり過ごすという意味ではこれまで行った島の中で一番良かった。サトウキビ畑が広がる景色は最高。民宿でいただいたマンゴーもおいしくて大変充実した旅だった」と語り満足した様子。他方で「夕食を食べることができるお店が少ないように感じた。また、LCC(格安航空会社)を利用した場合、乗り継ぎでかなり時間がかかった。旅費を安く抑えたい人を多く呼び込むには、アクセスがよくないと難しいのではないか」と指摘した。