時短営業スタート 酒類提供不可で臨時休業増 屋仁川通り、明かり消え閑散 奄美大島5市町村

県独自の緊急事態宣言に伴う奄美大島5市町村の飲食店での営業時間短縮が始まり、閑散とする屋仁川通り=11日午後8時5分ごろ、奄美市名瀬

奄美大島での新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大に伴う県独自の緊急事態宣言を受け、島内5市町村の飲食店を対象とした営業時間短縮が11日、始まった。県による奄美群島への時短要請では初めて酒類の提供が不可となったこともあり、奄美市内の繁華街・屋仁川通りでは多くの店舗が臨時休業。時短営業に切り替えた飲食店も午後8時までに店を閉め、明かりが減った通りは閑散としていた。

 

県が8日に開いた新型コロナ対策本部会議で時短営業の要請対象と決まった飲食店は、5市町村計1205店舗。営業時間は午前5時から午後8時までとし、11日から24日までの2週間を通して要請に応じた店舗に協力金を支給する。

 

奄美市の飲食店に対する県の時短要請は昨年1月、5月、8月に続き4回目。今回は酒類の提供が不可となったこともあり、関連業者などからは経営への影響を懸念する声も聞かれる。

 

屋仁川でラウンジを経営する50代女性は、11日からの臨時休業を決めた。「うちの店は2次会、3次会での利用客が中心。今回の時短要請では、食事やお酒を楽しめる飲食店がほぼ休業しており、通りを出歩く人もまばらで開店する意味がない」と肩を落とした。

 

屋仁川の飲食店への酒類の卸販売が、売り上げの8割を占めるという玉城食糧売店の玉城隼次代表取締役(37)は「前回までの時短要請では飲食店で酒が提供できたので少しは店舗との取引があったが、今回はまず期待できない。飲食店だけでなく、関連業種にも協力金があるといいのだが…」と話した。

 

運転代行業の60代男性は「お酒の提供ができなければ飲食店の利用者は自家用車かタクシーで帰宅するので、この2週間は商売にならないだろう。時短要請期間が当初の2週間から約40日間続いた昨夏のように、要請期間が延長されるような事態だけは避けてほしい」と祈った。

 

県は要請期間中、対象地域の飲食店を巡回して時短営業の実施状況調査を行い、感染防止対策の徹底も呼び掛けるとしている。