来島客増、感染者増も 奄美大島、啓発カード2万枚配布へ

 夏休みに入り、新型コロナウイルスの感染が急拡大している奄美大島の5市町村は7日から、感染予防を呼び掛ける名刺型カードとポスターを宿泊施設やレンタカー事業所に提供している。今年は世界自然遺産登録のタイミングとも重なり、来島者の増加が予想される。奄美市紬観光課の川畑博行課長は「安心して奄美で過ごしてもらうためにも協力が肝要。利用者に島の現状を説明しながらカードを配布してもらえたら」と話した。

 

ホテルフロント担当者に啓発カードを手渡して協力を呼び掛ける市職員=7日、奄美市名瀬

 島内の感染者数は7月5人に対し、8月は7日現在26人(奄美市7人、龍郷町19人)と急増している。島独自の新型コロナ警戒レベルは5段階中、2番目に高い「4」で、県の爆発的感染拡大警報も6日付で発令された。

 

 奄美市健康増進課によると、空港利用の来島者は4、5月は1日当たり300人程度だったが、今月は約1000人と増加。徳永明子課長は「自然遺産が決定し、また、盆も控えている。外から入ってくる人への注意喚起が必要」と話す。

 

 啓発カードとポスターは6日に急きょ作成した。各市町村で順次配布することとし、7日は市職員7人が市内と龍郷町の33事業所を訪問した。

 

 カードは携帯可能な名刺サイズで約2万枚。「島を守るためのお願い」としてマスク着用や手洗い・消毒の徹底などの予防対策を挙げるとともに、受診相談センター(名瀬保健所)の連絡先を明記した。

 

 受け取った奄美山羊島ホテルの碩朋美副統括支配人は「行政が啓発グッズを作ってもらえると観光客だけでなく、浴場などを利用する地元客にも説明しやすい。ありがたい」と感謝していた。