来春本格運行へ実験開始 宇検村、乗り合い電動カート

実証実験が始まった乗り合い電動式カート「グリーンスローモビリティ」=1日、宇検村

 宇検村が高齢者の移動手段として導入を予定している乗り合い電動式カート「グリーンスローモビリティ」の実証実験が1日から始まった。期間は来年1月31日まで。持続可能な公共交通として来年4月の本格運行を目指す。

 

 高齢者がバス停から公共施設まで徒歩で移動する負担を軽減しようと、同村が2020年度に開始した新規事業。高齢者の外出を促し、既存のバス路線の利用客を増やす狙いもある。

 

 電動式カートは二酸化炭素排出量が少なく、最高速度は時速20㌔。世界自然遺産登録を受け自然環境への関心が高まっている同村では、環境に優しく安全な交通手段として期待されている。

 

 実験期間中の運賃は無料。定員は4~5人。高齢者以外も乗車できる。平日のみ運行し、村役場や診療所など4カ所を巡回する。利用した人にはアンケートの記入を呼び掛けている。

 

 自治体が公共交通として電動式カートを導入するのは全国にも例が少なく、先駆的な取り組み。同村は今後、アンケートの結果を基に利用者のニーズに合わせた経路や時刻表を設定し、観光活用や有料運行にするかなども含めて地域公共交通会議で検討する。

 

 実験初日の運転を担当した同村議会議員の倉本富夫さん(43)は「利用客はまだ少ないが、乗った人は喜んでいた。自分の集落にも来てほしいという要望もあった」と話した。