特定外来生物を駆除 観光ガイドら10人が作業に汗 瀬戸内町・網野子峠

 

ツルヒヨドリの駆除作業を行うガイドら=15日、瀬戸内町

瀬戸内町勝浦の町道網野子峠線沿いで15日、特定外来生物のつる性植物ツルヒヨドリの駆除作業が行われた。地元の観光ガイドら10人が参加。約8時間の作業で90㍑のごみ袋50袋分を取り除いた。

 

 瀬戸内町の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時給付金を活用した持続可能な自然環境形成事業の一環で、奄美せとうち観光協会が受託。作業は網野子峠線の同町勝浦から奄美市住用町役勝方向へ約500㍍付近の道路沿いで実施した。

 

 環境省奄美野生生物保護センター自然保護官補佐の池上温人さんがツルヒヨドリの特徴や駆除の注意点を説明。同じ場所では今年3月にもガイドらが駆除を行っており、池上さんは「土に埋まった種が発芽したり、つるが残っていたりすると復活してしまう。根絶には丁寧に根気強く作業する必要がある」と話した。

 

 世界自然遺産せとうち町対策室の重村一人室長は「貴重な自然環境を守るために外来種の駆除は継続していきたい。コロナ収束後、多くの観光客に瀬戸内町の自然を楽しんでもらえるように取り組みを進める」と述べた。

 

 ツルヒヨドリは南北アメリカ原産。11~12月に約3㍉の白い花が集まって咲き、綿毛を持つ種を多量に付ける。他の植物を覆いながら生育して枯らしてしまい、生態系に影響を及ぼす。奄美大島では20年ほど前に侵入が確認され、各地で駆除作業が行われている。