生活環境改善へ 赤木名浄化センター通水式 奄美市笠利町

赤木名浄化センターの管理棟横で、一部供用開始を祝いテープカットを行う朝山市長(中央)ら=8日、奄美市笠利町

 奄美市が同市笠利町外金久に建設を進めてきた下水処理場「赤木名浄化センター」の一部完成、供用開始を記念して8日、現地で通水式が行われた。市の担当者や地元集落区長らが参加し、地域の自然保護や生活環境改善へ期待を述べ、テープカットで祝った。

 

 市笠利総合支所によると、町内に下水処理場は建設中を含めて7カ所あり、同日現在6カ所が稼動している。同センターは、今年1月までに処理槽2基のうち1基が完成、供用開始した。特定環境保全公共下水道事業の一環で、総事業費は27億7110万円。

 

 敷地面積5090平方㍍で、地下に処理槽を完備。汚水を長期滞留・移流させながら、有機性物質を微生物などに分解させる処理方式「土壌被覆型礫間接触酸化法」を採用。安定した処理機能の維持と設備管理費用の低減、悪臭など公害の防止を図った。

 

 処理人口は1240人で、必要施設が整うと同町赤木名3地区(里、外金久、中金久)全世帯の下水受け入れが可能になる。9月末現在、同センター管路接続は134世帯。今後、管路施設と残り1基の処理槽整備を進め、2026年度までに事業完了を目指す。

 

 通水式は当初、供用開始と合わせて行う計画だったが、新型コロナウイルスなどの影響で延期していた。テープカットは、朝山毅市長と与勝広市議会議長、建設地の諏訪光三外金久区長、近隣の青山博久中金久区長、加長川一夫里区長の5人で行った。

 

 テープカットを前に、朝山市長は「価値ある自然を守りつつ、より良い生活環境が実現されることを期待する」とあいさつ。諏訪区長は「住民生活に大きく寄与する事業に感謝する。引き続き事故のない工事と、風水害や停電時の適切な対応を願う」と述べた。