空き家、空き地 調査再開 情報、データベース化へ 龍郷町20集落

龍郷町が今年度から再開した空き家実態調査=1日、龍郷町円

 龍郷町は今年度、2018年度以来3年ぶりに町内に点在する空き家などの実態調査を再開している。町内20集落を巡り、空き家の状態や所有者の意向などを調査し、情報をデータベース化する。毎年調査を実施してデータを更新し、空き家と移住希望者のマッチングを進め、荒廃による危険家屋の減少を目指す方針だ。

 

 町が18年度に行った調査では、全体で242件の空き家を確認。うち居住可能は118件、補修すれば居住可が84件、居住不可40件と区分していた。前回調査以降、入退去などで空き家の状況に変動が生じていることなどから同町龍郷集落を皮切りに今年6月から調査を再開した。

 

 主に調査を担当するのは、町地域おこし協力隊の森まゆみさん(41)。調査方法は集落区長ら地元住民と共に集落内を歩いて地図上に空き家の位置を記入し、空き家の所有者、納税者を特定する。その後、森さんが家屋の状態など空き家に関する数十項目を調べ、並行して所有者へアンケートを送付して、貸し出しの意思などを確認するという。

 

 今回の調査から空き家に加え、移住希望者の利用も考慮して空き地も調査対象に追加。これまでに町内空き家の約7割が点在する荒波地区の7集落で調査を終え、空き家134件、空き地74件の計208件を調査した。年度内に残る13集落分を完了する計画だ。

 

 町内の空き家の多くは相続登記が進んでいないことから、町は所有者へアンケートとともにチラシも同封して早期の手続きを訴えるほか、町が今年度から開始した「移住定住・住宅リフォーム助成事業」の活用や町空き家バンクへの登録も呼び掛ける。

 

 森さんは「集落住民と共に調査を行うことで、住民にも空き家に関心を持ってもらい、空き家の適正管理への意識を高めてもらいたい。調査を毎年行うことで空き家情報を把握し、移住希望者との効率的なマッチングにつながれば」と期待を寄せた。