空き家問題で講演会 根瀬部町内会、移住定住対策に

空き家問題について学んだ講演会=26日、奄美市名瀬

奄美市名瀬の根瀬部町内会(大海昌平区長、80世帯)は26日、根瀬部公民館で空き家に関する講演会を開いた。奄美大島、徳之島、沖永良部島で空き家対策に取り組むNPO法人「あまみ空き家ラボ」理事長の佐藤理江さんが講師を務め、移住定住対策における空き家需要について講話。住民ら約40人が聴講し、数年後に空き家増加が見込まれる集落の将来について考えた。

 

根瀬部集落には現在16軒の空き家がある。集落は高齢者が多く在住し、将来空き家数が急増する可能性があることから、空き家問題について学ぼうと奄美市の2021年度「地域の『元気』『魅力』づくり応援事業」を活用して講演会を開いた。

 

佐藤さんによると、19年6月からの1年半でNPOに移住相談があったのは139件。このうち奄美に居住できたのは35件にとどまり、「不動産や行政の空き家バンクなどを介して貸し出せる家は少ない」と指摘。大家の負担を限りなく低くして空き家を貸し出すNPOの取り組み「空き家サブリース」を解説した。

 

空き家サブリースはNPOが大家から空き家を借り上げ、入居者の希望に応じ、荷物処分や清掃、設備更新を代行して貸し出す仕組み。空き家時に雨漏りが激しく、床が抜けていたり、風呂がないなど欠点だらけだった島内の物件が次々と成約している現状を紹介し「自分で補修してでも住みたいという人はいる。近所に空き家があれば、ぜひ相談してほしい」と呼び掛けた。

 

また空き家賃貸で課題となっている登記問題についても触れ、「未登記は大家、借り手双方にリスクがあり、手続きも大変。なるべく早く登記をした方がよい」と助言した。

大海区長(65)は「空き家が増えれば、集落として立ち行かなくなる。特に高齢者の皆さんは、自分のことと考えてほしい」と述べた。

 

同日はこのほか、椅子づくりや歌謡ショー、餅つき、車エビ手づかみ大会なども同時開催し、参加者の交流も図った。