空き家改修施設が会長賞 瀬戸内町のハブアナイスディ! 地域交流・創業の拠点創出 国交省地域づくり表彰

「HUB a nice d!」の山本代表(中央)と活動を見守る地域住民ら(提供写真)

 地域間の連携と交流を推奨し全国の優良事例を表彰する国土交通省の「2021年度地域づくり表彰」で、瀬戸内町阿木名の「HUB a nice d!(ハブアナイスディ!)」が全国地域づくり推進協議会会長賞(小さな拠点部門)を受賞した。山本美帆代表=鹿児島市=は「施設を活用して夢への第一歩を踏み出した方々や、地域で暖かく見守ってくれている方々のおかげ。今後も新たな出会いや物事が生まれる場になれば」と喜んだ。

 

 施設は利用者が希望した時間だけ借りることができる短期貸し店舗。地域活動の拠点となる場所をつくろうと、地元住民らが空き古民家を改修し2018年にオープンした。

 

 調理場を備え、週末だけ開店する居酒屋や期間限定のカフェ、低価格で食事を提供する地域食堂などとして利用されている。また、イベント会場や学習塾、リモートワークの仕事場、住民の集会場としても場所を貸し出しているという。

 

 表彰では、家族の転勤で奄美大島へ移住した女性や、子育て中の母親らが自分の経験や能力を生かして活躍し、交流を広げながら地域の活性化を促したことなどが評価された。

 

 山本代表も夫の転勤で同町に移住した経験を持つ。「私と同じように人とつながりたい、新しいことに挑戦したいという人がたくさんおり、拠点をつくれてよかった。女性や母親に限らず、今後もさまざまな人のアイデアを実現できる場所にしたい」と話した。

 

 表彰は「小さな拠点部門」と「地域づくり部門」に全国30団体から応募があり、国土交通大臣賞、全国地域づくり推進協議会会長賞、国土計画協会会長賞、日本政策投資銀行賞、審査会特別賞に計10団体が選出された。

 表彰式は11月22日、瀬戸内町役場で行われる。

創業支援や多世代交流の拠点として活用されている同施設=瀬戸内町、2018年10月30日