笠利の會田さんへ感謝状 溺れた女性に救命措置

人命救助で感謝状を贈られた會田さん(手前左)=9日、奄美市役所

 海水浴中に意識を失い、心肺停止となった女性に救命措置を施したとして、大島地区消防組合(管理者・朝山毅奄美市長)は9日、奄美市笠利町手花部の製塩業、會田紘史さん(40)に感謝状を贈った。女性は順調に回復しており、會田さんは「意識が戻ったと聞いたときは、本当にうれしかった」と語った。

 

 同組合消防本部などによると、6月15日正午ごろ、同町打田原の海岸で、大阪府の50代女性がシュノーケリング中に意識を失った。會田さんは海岸近くの勤務先で知らせを受け、現場に居合わせた遊泳客に119番通報を依頼。女性が心肺停止状態であることを確認し、救急隊が来るまで心臓マッサージを続けた。

 

 救急隊が現場に着いた時、女性は脈が戻りつつも呼吸がなく、意識不明のまま市内の病院へ搬送された。3日後に意識が戻り、現在は仕事復帰へ向けて療養中。後日、女性から會田さんに電話があり、涙ながらに感謝を伝えてきたという。

 

 會田さんは奄美市消防団に所属し、心肺蘇生の知識や技術習得を目指す上級救命講習も3年前に修了していた。「救命の現場は初めてで、とにかく必死だった。今回の経験を踏まえ、救命講習の周知啓発もしていきたい」(會田さん)。

 

 9日、市役所で感謝状の贈呈式があり、朝山市長は「消防団員としての経験を人命救助につなげたのは素晴らしい」とたたえた。

 

 同組合は、この事故で119番通報した遊泳者2人にも近く感謝状を贈る。