群島で自転車観光構築へ 奄美大島協議会を設立 3島にモデルコース計画

サイクリングのモデルコースについて検討する奄美大島協議会=4日、奄美市名瀬

 奄美群島サイクルツーリズム構築事業の一環で4日、奄美大島協議会が設立され、奄美市名瀬の奄美会館で初会合があった。行政や観光、商工関係者ら約30人が出席し、島内でのサイクリングモデルコースについて検討。5日は徳之島で協議会が立ち上がったほか、6日は沖永良部島でも協議会を予定しており、年度内に3島でモデルコースを設定する計画だ。

 

 近年、自転車を活用した観光振興(サイクルツーリズム)が注目されており、九州内を周遊するルート設定が各県で進められている。鹿児島県内には島しょ部でのルート設定がなく県は2021年度から、モデルコースを設定して滞在型観光を推進し、群島への観光・交流人口や観光消費額の拡大を図ることを目的に同事業を実施している。

 

 協議会で県大島支庁総務企画部の本一郎部長は「年齢や性別、障がいの有無にかかわらず、誰でも楽しめ奄美群島を循環できるコースを作っていこう」とあいさつ。奄美群島12市町村を結ぶ「世界自然遺産 奄美トレイル」のコース選定にも携わった「かごしまカヤックス」代表の野元尚巳さんは、国内外のサイクルツーリズムの先進地事例を紹介した。

 

 その後、参加者は3班に分かれ、協議会事務局の県大島支庁総務企画課が作成した島内6コースのモデルコース案について協議。電動アシスト付きスポーツ自転車「Eバイク」の活用を視野に、安全面や見どころ、レンタサイクルの料金設定などについて意見交換した。

 

 今後は来月に3島で開催予定の各島協議会でモデルコースを決定する。実走調査を経て年度内にコースマップを制作し、県観光サイトなどへの掲載を計画している。次年度以降は、安全管理や自転車観光を楽しむサイクリストの受け皿体制の構築を進める。