自然遺産記念で堤防に壁画 てぃだまい隊が企画制作 徳之島のさまざまな生き物描く 徳之島町

水しぶきを浴びながらリバース・グラフィティを楽しむてぃだまい隊の隊員=2日、徳之島町亀津

 徳之島町のジュニア・リーダークラブ「てぃだまい隊」の隊員約20人は2日、世界自然遺産登録記念の壁画づくりに挑戦した。同町の亀津児童公園そばにある堤防に「リバース・グラフィティ」と呼ばれる手法でクジラやハブ、闘牛などを幅40メートルにわたって描き、殺風景だった壁を、さまざまな生き物でにぎわう作品に生まれ変わらせた。

 

 リバース・グラフィティは、高圧洗浄機などで汚れを取り除いて描く落書きのこと。塗料を用いないことから環境への負荷が少ないとされる。てぃだまい隊は、同町の小学5年生から高校3年生までの児童生徒計32人が所属しており、さまざまな地域活動に取り組んでいる。

 

 壁画づくりは同隊が「世界自然遺産を機に、徳之島の魅力を伝える観光スポットをつくりたい」との思いから企画。町が協力して実施した。隊員らは高圧洗浄機の水しぶきや取り除かれた汚れにまみれながらも、それぞれの好きな生き物を壁面に描いて楽しんでいた。

 隊員の太捺貴さん(亀津中2年)は「タコやクラゲなどの軟体動物を描いてみた。なかなかの出来栄え」と満足の笑みを浮かべながら「観光客や島の人たちが私たちの絵を見て徳之島の自然や生き物を大切にしようと思ってくれたらうれしい」と話した。

 

 同隊の事務局を務める作城奈己さん(39)は「コロナ禍のおかげで4カ月以上活動ができなかった。久しぶりに集まれて皆楽しそう」と目を細め、「水と電気さえあれば場所を選ばないのがリバース・グラフィティの良いところ。今後も子どもたちの特技を生かしながら地域を盛り上げていきたい」と語った。