軽石「長期的な対策必要」 環境副大臣が被害視察 奄美市

軽石の回収作業の様子を視察する務台環境副大臣(中央)ら=30日、奄美市笠利町の土盛海岸

小笠原諸島の海底火山噴火によって奄美群島に大量の軽石が漂着している問題で、務台俊介環境副大臣が30日、奄美市の海岸を視察した。朝山毅市長らとも面会し、「長期的な対策が必要。やれることは何でも支援する。何が足りないのか要望してほしい」と話した。

 

視察したのは同市笠利町の土盛海岸と、同市名瀬の朝仁海岸の2カ所。奄美市は10月半ばから名瀬、笠利、住用の各地域で会計年度任用職員計16人による除去作業を展開している。

 

土盛海岸、朝仁海岸では奄美市市民部の石神康郎部長が、両海岸が観光や住民生活に重要な場所であり、民間による軽石除去ボランティアも展開されていることなどを説明した。

 

務台副大臣は除去作業中の職員らに声を掛け、▽一度除去しても再び漂着する▽海外から流れ着くプラスチックごみなどと混ざり、分別が困難―などの苦労を聞き取っていた。

 

奄美市役所では、朝山市長らと意見を交わした。務台副大臣は環境省が「海のごみ補助金」として79億円の補正予算を計上したことに触れ、「支援で足りない分があれば要望してほしい」と述べた。長期的な対策の一環で、環境保護活動を組み込んだ観光商品の開発などのアイデアも提案された。

 

意見交換は冒頭を除き非公開で行われた。12月1日は鹿児島県庁で塩田康一知事と面会する。