運動の歴史後世へ 日本復帰68年 奄美市で記念の日のつどい

復帰運動を後世に伝えていく決意を新たにし、出席者が献花した「日本復帰記念の日のつどい」=25日、奄美市名瀬の市民交流センター

奄美群島が戦後の米軍統治下から日本に復帰して68年を迎えた25日、奄美市名瀬の市民交流センターで「日本復帰記念の日のつどい」があった。小・中学生を含む市民ら約180人が出席。一致団結して運動を繰り広げ、日本復帰を成し遂げた先人たちの努力に思いをはせ、歴史のバトンを後世に受け継いでいく決意を新たにした。

 

群島は終戦後に日本から行政分離されて約8年間、米軍に統治された。署名活動や断食祈願など群島一丸となった復帰運動によって、1953(昭和28)年12月25日に日本復帰が実現した。旧名瀬市議会は96年に同日を「日本復帰記念の日」に制定。毎年、行政と民間が一緒になって復帰運動の伝承を目的とした式典を開いている。

 

司会進行は金久中学校の田原純さん(2年)が務めた。献花に続き、安田壮平市長が「先人たちが苦しい時代を乗り越え、日本復帰を果たしたように、今後はより一層力を合わせて知恵を出し合い、奄美の発展に全力で取り組んでいきたい」とあいさつ。

 

生徒を代表して名瀬中学校の豊倉永汰朗さん(2年)は「奄美に住むからには歴史を知る責任がある。奄美の自然が世界自然遺産に登録されたのも今の暮らしができているのも先人たちの活躍のおかげ。奄美群島民の一員だと自覚し、今ある奄美大島の雄大な自然とその命を後世まで残し、守っていきたい」と力を込めた。

 

式典ではこのほか、名瀬小学校6年生による「断食悲願」の詩の朗読が映像で紹介された。