集落点検で課題探る 神屋地区でふるさと探検隊 奄美市住用町

集落周辺を歩いて点検する住民ら=7日、奄美市住用町

 住民らが地域を点検して課題を探る「ふるさと探検隊」が7日、奄美市住用町の神屋地区であった。同町の西仲間集落(73世帯128人)の住民と行政関係者ら約50人が参加。集落や農地を歩いて生活環境などを確認し、改善点や活性化策を話し合った。住民の意見を反映して、地域の未来像を描く「夢マップ」を作成する。

 

 ふるさと探検隊は、県の「中山間ふるさと・水と土保全対策事業」の一環。農村環境の保全や地域活動の活性化が目的。1994年に県内各地で始まり111カ所目。奄美大島では今年度、宇検村田検地区と合わせて2カ所で実施する。

 

 参加者らは▽下神屋・須垂俣▽上田▽稲袋│の3コースに分かれて歩いて回り、集落周辺や農地、農業用施設などを点検したほか、2010年の奄美豪雨の被害や、地域の歴史や伝統文化にも理解を深めた。

 

 住用公民館でワークショップがあり、コース別にそれぞれの「いいところ」や「直したいところ」を話し合って地図に記録し、課題を整理して「集落点検マップ」を作成した。

 

 参加者から地域の豊かな自然環境について「クロウサギのふんがあった」「滝がきれいだった」「野鳥の鳴き声が聞こえた」などの声があり、「住用川の景色が見える場所をつくったほうがいい」「クロウサギが国道に出て来るので看板の設置を」と提案があった。

 

 遊休農地や耕作放棄地が増えているとして、「地権者も高齢化している。市民農園にするなど対策を話し合ってほしい」という意見があったほか、農業用水の早急な整備を求める要望があった。

 

 西仲間集落の紀元三好区長(69)は「外部の人が入ることで、住民は気付かない地域の良い面も見えた。将来のプランを煮詰めて、遊休農地の解消など明るい方へ向かえば、都会から来て農業したい人も増えるのではないか」と期待を込めた。

 

 来年1月ごろに2回目のワークショップを開き、課題の改善策や保全活動計画を盛り込んだ「夢マップ」を作成する。