首里城再建、奄美から2千万円 市町村町会・広域 知事に贈呈

寄付金を受け取った沖縄県の玉城知事(右)と、贈呈した(左から)朝山市長、高岡町長=21日、沖縄県庁

 首里城復興に役立ててほしいと、奄美群島12市町村はこのほど、沖縄県に2000万円を寄付した。奄美群島市町村長会会長の高岡秀規徳之島町長と、奄美群島広域事務組合管理者の朝山毅奄美市長が21日、沖縄県庁に玉城デニー知事を訪ね、「地理的にも歴史的にもつながりの深い沖縄の重要な財産を再建し、後世に継ぐ一助にしてほしい」と思いを伝えた。

 

 高岡町長らとの会談で玉城知事は、「私たちは首里城を形だけ『復元』するのではなく、人々の思いを未来へつなぐ『復興』を目指している。今回頂いた寄付金は瓦など首里城の主だった場所に活用したい」と感謝し、奄美・沖縄の今後について「互いの人的交流や旅の楽しみも復興したい。コロナが収まったら奄美へ行っていろいろと見てみたい」と期待を寄せた。

 

 高岡町長は、奄美群島振興開発特別措置法が2024年度まで延長したことに触れ、「農林水産物の生産振興や人的交流の倍増など、補助事業の在り方を考える際にも沖縄県にリーダーシップをとってもらいたい」と呼び掛けたほか、「沖縄では奄美でも栽培される農作物の研究が進んでいる。研究面でも連携したい」と農林水産業の相互発展に意欲を見せた。

 

 沖縄県に毎年職員を派遣している奄美市の朝山市長は、「沖縄での経験が行政に生かされている。指導頂き大変ありがたい」と謝辞を述べた。

 

 寄付金の額は20年度に市町村長会で決定。総額の4割を12市町村で均等に割り、残りは人口に応じて割り振った。今年1月には広域事務組合を通じて寄付したが、新型コロナウイルスの影響で贈呈式を見合わせていた。

 

 会談後、「2000万円はかなり高額だが、どのように集めたのか」との質問に対し、朝山市長は「12市町村からは一つの異論もなく集まった。沖縄への思いの表れだ。2000万円では少ないのではないかという声もあった」と答えた。