11市町村が7月完了見込み 新型コロナ

2回目のワクチン接種を受ける高齢者=9日、大和村

 高齢者を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種について、政府は「7月中の完了」を目標に掲げ、計画を前倒しするよう自治体に働き掛けを強めている。奄美群島12市町村では21日現在、11市町村で7月末までに希望する高齢者のワクチン接種が完了する予定。一方、必要とする人数分のワクチンの供給見込みが立たないことや医師不足などから、1町が8月中旬の完了を見込んでいる。

 

 奄美関係では、国の配分計画に基づいて県内で先行してワクチンが配分された大和村で、高齢者の約8割が5月9日までに接種を完了した。天城町と与論町は6月中、徳之島町が7月上旬に2回目の接種を終える予定としている。

 

 伊仙町は5月8日から接種を開始したが、希望者全員の2回目の接種が完了するのは8月半ばになる見込み。担当者は▽ワクチンの供給見通しが不確定▽病院の診療時間内に実施しているため、1日の接種人数が限られている│などを理由に挙げ、「7月中を目指しているが、現段階では難しい」と述べた。

 

 瀬戸内町は65歳以上の高齢者約3200人を年齢別に分けて日程を決め、12日に第1弾(75~84歳)の集団接種を開始した。政府方針を受けて同町は6月から接種体制を強化し、1週間の接種回数を最大150回から576回へ増やす。

 

 第2弾は85歳以上が対象で、24日の週から接種券の発送を開始する。その後は70~74歳、65~69歳の順で進める。

 

 町担当者は「計画前倒しはワクチン確保の見通しが立ったことが大きい」とした上で、「今は平日のみ実施しているが、今後は土日の実施も検討する」と話した。

 

 奄美市と龍郷町は奄美市名瀬の奄美ワクチンセンター(奄美文化センター)での集団接種を進めている。第1弾は5月3日~6月13日、第2弾は6月14日~7月25日の計画。第2弾までで、希望する高齢者の接種を完了するとしている。

 

 宇検村は5月10日から個別接種を開始。高齢者769人中約9割の予約があり、今後は村内で集団接種も実施予定という。

 

 沖永良部島の和泊、知名両町も10日、80歳以上の高齢者の個別接種を開始。18~22日は70~79歳を対象に集団接種を行った。両町とも時期や会場などは未定だが、今後は対象者を65歳以上に広げ、7月中に高齢者へのワクチン接種を完了する見込み。

 喜界町は集落ごとに日程を決め、集団接種で6月23~27日に1回目、7月1~4日と8~10日に2回目の接種を行う予定。高齢者施設での巡回接種は5月中に実施した。