50年に一度の大雨 徳之島 天城町で時間雨量、史上最多66㍉

住家まで土砂が押し寄せた崖崩れ現場=14日、徳之島町花時名

 【徳之島総局】奄美地方南部は13日から14日にかけて、梅雨前線の影響で大雨に見舞われた。名瀬測候所は13日午後4時56分、徳之島で「50年に一度の記録的な大雨になっている」と発表。天城町では同日午後4時20分までの1時間に66・0㍉の非常に激しい雨が降り、6月の1時間当たりの降雨量としては観測史上最多を記録した。

 

 大雨の影響で14日午後5時現在、天城町では崖崩れ6件、床上浸水1件、徳之島町では住家そばで2件、農道で複数個所の崖崩れを確認している。伊仙町では特に大きな被害は確認されておらず、3町ともにけが人はなかった。

 

 名瀬測候所によると、13日、奄美地方に停滞する梅雨前線に向かって西から温かく湿った空気が流れ込み、非常に発達した雨雲が徳之島にかかった。天城町では13日午後5時から14日午前8時までの雨量は191・5㍉に達した。

 

 名瀬測候所は13日午後5時までに徳之島3町に土砂災害に関する大雨警報を出し、住民や関係機関に土砂災害などへの注意を呼び掛けた。警報は同日午後11時20分までに注意報に切り替えられた。

 

 徳之島町花時名では住家そばで崖崩れが発生したほか、同町花徳では集落を流れる下田川が増水し、河口近くの住居が床下浸水して住民が避難した。住民の避難を手伝ったという近所の女性は「浸水した家の周りは膝近くまで水がきていた。川もあと少し水位が上がれば氾濫するところだった」と当時の状況を話した。