「新生丸」慰霊碑を建立/知名町屋子母

2014年12月12日

地域

鎮魂歌「新生丸遭難の歌」をささげた入魂式=11日、知名町屋子母

鎮魂歌「新生丸遭難の歌」をささげた入魂式=11日、知名町屋子母

 1953(昭和)年2月4日未明、知名町屋子母沖で沈没した旅客船「新生丸」(18・5㌧)の犠牲者の霊を慰める慰霊碑がこのほど同町屋子母の越之山神社隣に建立され、11日、入魂式が執り行われた。慰霊碑建立実行委員会委員や集落役員など関係者22人が出席。犠牲者の冥福を祈り、慰霊碑に手を合わせた。
 知名町誌などによると、新生丸は定員51人を上回る82人が乗船して沖縄県那覇市から知名町小米港へ向けて航行中、高波を受けて沈没。生存者はわずか2人で、乗員乗客80人が犠牲となった。同集落では事故を風化させまいと実行委員会(木脇茂盛委員長)を立ち上げ、2013年から毎年2月4日に慰霊祭を行っている。