ふるさと納税返礼品に徳高生バレイショ

2019年02月26日

地域

高校生応援プロジェクトGCFのふるさと納税返礼品に充てられるバレイショと徳高テニス部員ら=24日、天城町兼久

高校生応援プロジェクトGCFのふるさと納税返礼品に充てられるバレイショと徳高テニス部員ら=24日、天城町兼久

 徳之島高校テニス部(新元吾市顧問、部員5人)は天城町内の畑で24日、部で栽培したバレイショを収穫した。300キロのバレイショは、徳之島町と同校が連携して取り組んだガバメントクラウドファンディング(GCF)「島ぬ宝ふるさと納税」の返礼品として、同校で製品化している豚味噌(みそ)とセットで贈られる。

 

 町側は昨年10月、高校教育の魅力化や高校生の活動を支援することで、未来を担う若者を増やして持続可能な地域をつくろうと、ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を運営する㈱トラストバンクの広域連携GCF「高校生応援プロジェクト」に奄美群島から唯一参加した。

 

 離島のハンディ克服に向けた自学自習環境の整備などを実施事業に掲げ、目標寄付金額を100万円に設定。昨年末までに66件、108万円の寄付が集まった。返礼品には生徒が育てた農産物などを設定し、部活の遠征費捻出を目的に2017年からバレイショ栽培を行っている同部へ協力を呼び掛けた。

 

 この日の収穫作業には部員や保護者ら14人が参加。主将の福愛花さん(17)は「自分たちのために寄付してくれた人たちへ感謝を込めて贈りたい」と話した。返礼品は同校の生徒直筆のお礼の手紙を同封し、今月末から順次発送する予定。

 

 同校は寄付を活用して、18年度は高速インターネット環境を備えた学びの場など自学自習拠点を整備し、動画教材を購入する。19年度は外部講師を招いた講演会の開催や地元事業者との商品開発など、生徒の探究活動と地域との連携の充実を検討する。