コノハチョウ舞う-沖永良部島

2014年06月06日

地域

沖永良部島山中にコノハチョウ舞う 沖永良部島の山道で、枯れ葉に擬態するとして知られるコノハチョウの舞う姿が見られるようになった。同島では6月から9月ごろまで、羽化して間もない個体を多く観察することができ、愛好家を楽しませている。

 チョウ目タテハチョウ科。幼虫はオキナワスズムシソウやセイタカスズムシソウなどを食草とする。環境省レッドリストで準絶滅危惧指定。沖縄県では1969年に天然記念物に指定され、採集禁止となっている。
 同島では81年、知名町の大山で自衛隊員が初めて確認した。その後、和泊町の昆虫研究家・新里元達さん(63)が追跡調査。多数の成虫や幼虫を記録し、定着を裏付けた。観察を続けている新里さんは「数が減っているとは感じないが、開墾が進み、住みにくくはなっているようだ」と話した。(沖永良部総局)

(写真:枯れ葉のような羽模様が特徴のコノハチョウ=4日、知名町大山)