ネットで活動費募る 喜界高野球部、OB会が企画

2018年07月07日

地域

返礼品を手に支援を呼び掛ける喜界高校野球部=1日、喜界高校

返礼品を手に支援を呼び掛ける喜界高校野球部=1日、喜界高校

  夏の全国高校野球選手権鹿児島大会(7日開幕)を前に県立喜界高校野球部OB会「チームKUBO」(久保正樹代表)は4日、同校野球部の遠征費や備品購入のためのクラウドファンディングを始めた。インターネットを通して多数の人から資金を募る。喜界島ならではの返礼品も準備した。チームKUBOは「島の子どもたちを応援したい」と、協力を呼び掛けている。

 

 部活動をする奄美の子どもたち、保護者にとって最も頭が痛いのが遠征費。同校野球部は、以前から生徒たちが栽培したサトウキビを製糖工場に卸し、遠征費を稼ぐ構想を持っていた。

 

 今回、チームKUBOに黒糖を製造販売する杉俣絋二朗さん(39)が加わり、キビを黒糖に加工することや、クラウドファンディング活用のアイデアが出た。島内の事業者の協力も得て野球部員と共に約1年かけて準備を進めた。

 

 クラウドファンディングの返礼品は特産の黒糖と白ゴマ、その加工品、Tシャツなどを準備した。部員もサトウキビやゴマの植え付けから収穫まで携わった。こだわりの完全有機栽培で、部員の思いがこもった最高の仕上がりになった。

 

 野球部OBの野間弘也さん(36)は「私たちの時代も、多くの人に支えられて練習や試合ができ、たくさんの経験をさせてもらっていた。その恩返しとして、今の子どもたちにもたくさんの経験ができる環境をつくってあげたい」と思いを語った。

 

 野球部の竹下耕大主将(3年)は「自分たちだけではできなかった取り組み。皆さんに感謝している。心を込めて作った黒糖とゴマをおいしく食べてほしい。応援をよろしくお願いします」と呼び掛けた。

 

 クラウドファンディングの目標額は、100万円。7月31日まで受け付ける。チームKUBOの取り組みはhttps://camp-fire.jp/projects/view/78018「キャンプファイヤー 喜界高校」で閲覧できる。

 

 問い合わせは電話080(1195)5299チームKUBO事務局の夏目さん、電話090(4581)5299乾さん。