世並蔵神社創建150年 知名町・徳時 土俵改修完成合わせ祝賀会

2021年04月11日

地域

 祝舞の披露もあった祝賀会=3月27日、知名町徳時の世並蔵神社

祝舞の披露もあった祝賀会=3月27日、知名町徳時の世並蔵神社

 知名町徳時(宮西大治区長、53世帯96人)の世並蔵(よなみぞう)神社でこのほど、土俵の改修工事が完了し、神社創建150周年記念と合わせた祝賀会があった。住民、来賓約60人が参加。神事の後、余興や交流を楽しみ、神社の伝統を守り伝える決意を新たにした。

 

 石碑などによると、世並蔵神社は1395年、琉球北山王の一族世之主が沖永良部島の領主となった際、従って来島した世並蔵を祭神とする。1868年、神仏分離令により廃寺。71年に神社が創建された。

 

 1971年には、県民体育大会大島地区大会の相撲競技会場となったことに伴い、土俵を屋根付きに改造。今年は土俵改造から50年の節目にも当たる。今回の改修では、崩れやすかった土俵の周囲をコンクリート造りとし、人工芝を敷いた。

 

 祝賀会では神事の後、婦人部の踊りなどでにぎわった。宮西区長(73)は「神社のことになると、住民みんながイベント開催や掃除など協力して取り組んでくれる。人口は減ってきているが、伝統だけは守っていきたい」と話した。