古里の発展に英知結集 東京奄美会創立120周年記念総会

2018年12月03日

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創立120周年の節目を祝った東京奄美会の総会=2日、東京都の大田区民ホール・アプリコ大ホール

創立120周年の節目を祝った東京奄美会の総会=2日、東京都の大田区民ホール・アプリコ大ホール

 東京奄美会(森眞一会長、花岡正美幹事長)の創立120周年記念総会・芸能祭が2日、東京都大田区のホールであった。約1200人が出席。1899(明治32)年の発足から大正、昭和、平成と歴史を築いてきた東京奄美会の歩みを振り返り、節目を祝った。この日新会長に選出された大江修造さん(東京龍郷会)は「東京奄美会の英知を結集し、時代の流れを捉えて世界に誇れる古里奄美の発展に貢献したい」と抱負を述べた。

新会長に選出された大江修造さん=2日

新会長に選出された大江修造さん=2日

 

 総会・芸能祭は「奄美への想いを込めて―故郷の文化・自然を後世に」をキャッチフレーズに開かれた。総会は、奄美3世の声楽家・萩原かおりさん(昭和音楽大教授)のリードによる会歌斉唱で開幕。この日で会長を退任した森さん(和泊町出身)は「会長としての4年間に悔いはない。万感を込めて会員はじめ関係各位の支援に感謝したい」と述べた。

 

 来賓代表で保岡興治元衆院議員(元法相)、金子万寿夫衆院議員、三反園訓知事、朝山毅奄美市長らがあいさつ。「奄美・琉球」の世界自然遺産登録を視野に入れた地元の取り組みなどを報告した。

 

 芸能祭は奄美市笠利町の前田和郎さんによる祝唄で幕開け。与論町と東京与論会による「与論十五夜踊」、関東伊仙会による「伊仙のいっさんさん」、笠利町佐仁集落による「佐仁の八月踊り」といった伝統の祭りや行事がステージを彩った。

 

 東京奄美会女性部は踊り、東京奄美会青年部は島唄を披露。創作舞踏集団「伊是名の会」は「奄美の世界自然遺産登録へ」と題した舞台を展開した。マギー司郎さんによるマジックや新川二朗さん、城南海さんら歌手によるステージもあった。