奄美からは2団体 環境美化で

2019年12月18日

地域

受賞した天城町女性団体連絡協議会の大吉会長(左)と、海謝美の原田代表=17日、鹿児島市の県庁

受賞した天城町女性団体連絡協議会の大吉会長(左)と、海謝美の原田代表=17日、鹿児島市の県庁

 県は17日、2019年度「観光まごころ県民運動」の一環で、観光客へのおもてなしや地域の環境美化などに取り組んでいる県内の6団体を表彰した。奄美からは天城町地域女性団体連絡協議会(大吉美枝会長、会員約700人)と、与論町のボランティアグループ海謝美(うんじゃみ)(原田誠一郎代表、会員16人)が受賞した。

 

 観光まごころ県民運動は、県内への観光客誘致拡大やリピーター確保策の一環。03年度に「観光まごころおもてなし表彰」と「きれいな観光地づくり表彰」を創設し、知事表彰を行っている。鹿児島市の県庁で同日、表彰式があり、三反園訓知事が各団体の代表に賞状を手渡した。

 

 天城町地域女性団体連絡協議会は「観光まごころおもてなし表彰」で受賞。徳之島で毎年開催されるトライアスロン大会での選手の歓待や、クルーズ船寄港時の送迎セレモニーなど、地域特性を生かしたおもてなし活動が評価された。

 

 大吉会長(67)は「ともに活動してくれる地元行政や住民の方々の協力のおかげ。来年は国体のトライアスロン大会も開かれる。おもてなしの心で選手の方々を迎えたい」と述べた。

 

 海謝美は「きれいな観光地づくり表彰」で受賞。悪天候の日を除きほぼ毎日午前6時30分から島内の海岸を清掃している。観光客も参加して交流の場にもなっていることなどが評価された。

 

 原田代表(61)は「地味な活動ではあるが、地域の環境を守る上で大切な活動として評価されたことに感謝している。今後は観光客のおもてなしにも取り組みたい」と話した。