奄美市で紬の日のつどい
2020年01月06日
地域
1月5日は奄美市が提唱する「紬の日」。第42回紬の日のつどいは同日、同市名瀬のAiAiひろばであった。2020年紬美人のお披露目をはじめ、ステージ発表やファッションショーなど多彩なイベントを展開。和装、洋装を問わずこだわりの一着に身を包んだ老若男女が次々と来場し、会場は正月らしい雰囲気で華やいだ。
本場奄美大島紬協同組合の前田豊成理事長は「消費者に支持されるもの作りと着物文化の浸透に力を注ぎ、大島紬を身近に感じてもらいながら業界の発展につなげていきたい」とあいさつした。
実行委員会会長の朝山毅市長は「世界に誇る技術を後世につなぐ使命がある。紬に触れる機会の創出と購入費助成などを推し進めてゆく」と語った。
歩行者天国となった会場一帯にはステージが設置され、地元ロックバンド「ピンポンズ」による奄美黒糖焼酎のPRソング「でぃ!カンパイ節」が披露された。大島紬のファッションショー、反物や航空券などが当たる抽選会なども好評だった。
紬の日は1978年に旧名瀬市が制定した。今年のつどいでの紬着用者は250人。恒例の大行進は大島紬の着物や洋服で着飾った男女が商店街を練り歩き、奄美の伝統産業をPRした。
本場奄美大島紬協同組合(前田豊成理事長)は5日の「紬の日のつどい」で、2020年紬美人を発表した。選ばれたのは平田まりなさん(23)、重田珠美さん(39)、泰朋美さん(21)、ホワイト・ローズマリーさん(23)の4人。任期は2年。
外国人では2人目の紬美人となったローズマリーさんは米国ニューメキシコ州出身で、奄美市役所紬観光課に在籍している。
前田理事長は「世界への情報発信を期待しています」と激励。ローズマリーさんは「世界自然遺産登録を見据え、奄美の素晴らしい伝統と技術を伝えていきたい」と抱負を語った。
選考会は昨年の12月13日にあり、業界関係者らが面接して選出した。紬をはじめとする特産品販売や観光関連のイベントなどで奄美の顔として活動する。