宇検村と東北福祉大が協定  スポーツ、学術連携推進へ

2019年07月12日

地域

協定書を手に笑顔を見せる(左から)元山公知宇検村長と東北福祉大の草間吉夫特任教授=11日、宇検村

協定書を手に笑顔を見せる(左から)元山公知宇検村長と東北福祉大の草間吉夫特任教授=11日、宇検村

 宇検村は11日、地域発展と人材育成を目的に、村で初めてとなる大学との連携協定を、宮城県仙台市の東北福祉大学(大谷哲夫学長、学生約6千人)と締結した。同大のスポーツ合宿を15年間受け入れてきたのが縁。両者は産学官連携にも発展させたいとしている。

 

 東北福祉大と村は15年前に交流が始まり、毎年同大の陸上部やハンドボール部、保育士課程のゼミ合宿などを受け入れている。滞在中、学生らは村の小学生を対象に陸上教室を開いたり、集落行事に参加したりするなど交流を深めてきた。

 

 今回の協定締結で、大学の持つ専門知識や情報を村民や役場職員に提供したり、同大の研究を奄美でも行うようにしたりするなど、さまざまな分野の連携を図る。

 

 締結に際し元山公知村長は「東北福祉大はスポーツ界や行政の分野に多くの優秀な人材を輩出している。専門人材の活用などで産学官連携にもつなげていきたい」と期待を込めた。東北福祉大の草間吉夫特任教授は「村民はおおらかで優しい。東北出身の学生にとって、文化の多様性を学べるいい経験になる」と話した。