採石場(住用町)土砂で国、県へ提言

2016年02月21日

地域

泥をかぶって死滅したユビエダハマサンゴ=2015年12月18日、奄美市住用町(日本自然保護協会提供)

泥をかぶって死滅したユビエダハマサンゴ=2015年12月18日、奄美市住用町(日本自然保護協会提供)

 奄美市住用町市集落の採石場から大量の土砂が湾などに流出した問題で、昨年5月と12月に採石場近くの海の土砂崩れ被害を潜水調査した日本自然保護協会と海の生き物を守る会は19日までに「採石場からの流入砂泥はトビラ島の沖側にまで広がりつつあり、将来的にはトビラ島沖側のサンゴ群集の健康を損なう危惧は拭えない」などとする報告書をまとめ、環境大臣と国土交通大臣、経済産業大臣、鹿児島県知事に提言書を送付したと発表した。両団体は①生物相・砂泥の追跡調査②流入土砂拡散状態の追跡調査③集水域全体の管理計画を作成した発生源対策―などを求めている。