旅立ちに不安の声 新型肺炎感染拡大受け 奄美空港 

2020年04月01日

地域

搭乗客、見送り客にマスク姿が目立った出発ゲート前=31日、奄美市笠利町の奄美空港出発ロビー

搭乗客、見送り客にマスク姿が目立った出発ゲート前=31日、奄美市笠利町の奄美空港出発ロビー

 進学や就職の時期を迎え、奄美空港では31日、関東や関西へ向かう乗客や見送り客で混雑した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、マスク姿が目立った。前日には三反園訓知事が大都市圏への訪問自粛を要請したこともあり、乗客からは不安の声が聞かれた。

 

 三反園知事は30日、関東や関西で新型コロナウイルスの感染者が急増しているとして、県民に対し大都市圏への不要不急の訪問自粛を求めた。

 

 大阪市内の企業に就職するため奄美空港を訪れた坂元勇気さん(18)は、新型コロナウイルスについて「あまり実感がなかったが、報道を見て心配になった。マスクが手に入らないので不安も大きい」と話した。

 

 進学するめいの見送りに来たという龍郷町の男性(45)も「島外では感染が広がっていると聞き心配だ」と顔を曇らせた。

 

 奄美空港の日本航空カウンター担当者は「出張や旅行の取りやめが多く、今後も例年のような混雑はないのでは」と予想。併せて、空港を訪れる際には設置している消毒液を使用するなど感染予防に協力を呼び掛けている。