県立奄美図書館・あまみならでは学舎
2019年06月09日
地域
県立奄美図書館(奄美市)のあまみならでは学舎2回目は8日、同館であった。約50人が参加。前田紬工芸(龍郷町)の伝統工芸士・前田圭祐さん(32)を講師に、大島紬の歴史や製造工程などを学んだ。前田さんは「大島紬はなくならない文化。高い価格でも買ってくださる客がおり、それだけの労力をかけて作っている」とその価値を強調した。
講話のテーマは「一から知る大島紬~大島紬のこれまでとこれから」。前田さんは図案製作、のり張り、締加工、製織など1反を作るのに多くの職人が関わり、出来上がるまでに半年~1年以上かかる製造工程を解説。各工程で職人が高齢化、少なくなっているとし、後継者不足を課題に挙げた。
参加者からは後継者不足への対策について質問があり、前田さんは「後継者不足は賃金問題。(技術に見合った)高い価格で売らないといけない。相応の工賃を払うためにわれわれ機屋も工夫しなくてはいけない」と答えた。