豪雨災害乗り越え開設20年/住用の園

2014年11月03日

地域

 

祝賀会で朝山市長から記念品を受け取る入所者=2日、奄美市住用町の住用の園

祝賀会で朝山市長から記念品を受け取る入所者=2日、奄美市住用町の住用の園

 奄美市住用町で唯一の特別養護老人ホーム「住用の園」(土持圭子施設長、入所者50人)が11月、開設20年の節目を迎えた。利用者の家族や地域住民ら約100人が参加して2日、祝賀会と敬老会を開催。豪雨災害などの困難を乗り越えた施設の歩みを振り返り、「心寄り添う介護」への誓いを新たにした。
 住用の園は旧名瀬市出身の医師・政眞哉氏が1994年11月、旧住用村西仲間に開設した。特養事業のほか訪問介護、宅配給食サービスを展開し、地域福祉の拠点として役割を果たしている。
 転機は2010年10月。住用川の氾濫で濁流と土砂が押し寄せ、壊滅的な被害を受けた。一時は復活が危ぶまれたものの12年11月、町内の摺勝に施設を移転し、入所者や職員を呼び寄せるなどして乗り越えた。