車いす犬「一日署長」に/徳之島、交通安全出発式

2017年09月21日

地域

一日署長を務めた島田さん(左)と車いす犬「ラッキー」=20日、徳之島町亀津

一日署長を務めた島田さん(左)と車いす犬「ラッキー」=20日、徳之島町亀津

 

 21日から始まる秋の全国交通安全運動に向け、徳之島署で20日、出発式があった。関係機関から約100人が参加し、有村和行署長が徳之島町亀津の島田須尚さん(67)と車いすの愛犬「ラッキー」に一日署長を委嘱。交通事故防止へ活動の充実を誓った。

 同署駐車場であった出発式には署員や交通安全協会などの関係者らが参加した。出発式では4年前の交通事故で脊髄を損傷するも2度の手術を乗り越え、特注車いすを装着して事故前のように元気に走り回るラッキーと島田さんへ、有村署長から一日署長委嘱状が交付された。

 島田さんは「ラッキーの姿を通して島民の皆さんに交通事故の怖さと命の尊さが少しでも伝われば幸い。秋の全国交通安全運動が実施される30日まで、一人一人に声掛けして、交通事故のないまちづくりのために活動しよう」と訴えた。

 子どもと高齢者の交通事故防止の達成に向けて、安心して過ごせる交通環境の構築などを掲げた交通安全宣言に続いて、白バイを先頭にパトカーや青パトがパトロールに出発。同町亀津の徳之島町文化会館前で運転手らへ交通安全チラシの配布も行い、安全運転を呼び掛けた。