運転免許返納で卒業式 瀬戸内署

2018年07月25日

地域

運転免許証を返納し、卒業証書を受け取る卒業生=24日、瀬戸内町古仁屋

運転免許証を返納し、卒業証書を受け取る卒業生=24日、瀬戸内町古仁屋

 瀬戸内署は24日、運転免許証を自主返納した住民の「自動車運転卒業式」を同署で開いた。全国で高齢者運転による交通事故が多発しており、同署は自主返納を推奨。市野孝志署長は自主返納者に対し「長い間運転してこられたのは素晴らしいこと。ご卒業おめでとうございます」とねぎらった。

 

 式には管内で6月までに自主返納した15人のうち、10人が出席。卒業証書のほか、反射材や手ぬぐいなどが手渡された。

 

 同署の柳澤史敏交通課長は卒業生に対し、▽横断歩道の使用▽道路横断時の左右確認▽斜めに横断しない―などの徹底を要望。「車は思っている以上に速い。運転歴の長さを生かし、交通安全のリーダーとなってほしい」と呼び掛けた。

 

 式では、管内の地域包括センター職員から、公共交通機関利用に当たっての費用助成制度や、地域の運動教室などについての説明もあった。

 

 卒業した瀬戸内町古仁屋の西田カツ子さんは「家族の勧めもあり、1月に返納した。生活に不便さは感じているが、事故を起こす心配がないことで家族はすごく安心してくれている」と語った。