酒井建築事務所「大屋根の家」にGD賞

2018年10月13日

地域

GD賞を受賞した「大屋根の家」(酒井建築事務所提供)

GD賞を受賞した「大屋根の家」(酒井建築事務所提供)

 奄美市名瀬の㈱酒井建築事務所(酒井萃代表)の1級建築士・酒井一徳さん(36)が手掛けた木造2階建て住宅「大屋根の家」(同市名瀬)が3日、2018年度グッドデザイン賞(GD賞=日本デザイン会主催)を受賞した。奄美の気候や文化を踏まえた大胆なデザインが評価された。

 

 大屋根の家は切妻屋根の片側が地面まで伸び、敷地面積の半分が軒下になっているのが特徴。軒下スペースが内と外の中間となり、プライバシーを保ちながらも開放的な空間を確保した。施行は同市名瀬の有限会社アオイ・ホーム。

 

 酒井さんは「大屋根が台風の雨風や人の目を適度にさえぎりながら、シマならではの『ゆらい処』にもなる。施主の暮らしに沿う家作りができた」と語った。

 

 GD賞には今年4789件の応募があり、1353件が受賞。県内からは住宅など4件が選出された。