風雨の中、対策急ぐ/沖永良部・与論島

2014年10月11日

地域

 台風19号が接近している沖永良部、与論両島では10日、時折強い風雨が吹き荒れる中、島民が家屋や農業施設周辺の片付け、農作物の防風対策などに追われていた。
 知名町の畑でかん水用チューブを片付けていた西田安村さん(57)は「サトウキビは生活の糧。家も心配だが、畑を見に来た。ここ数年台風で不作が続いている。今年は豊作が期待されているだけに、後は天に祈るしかない」と話した。
 スーパーやコンビニでは入り口のガラス戸の前にコンテナを置いたり、板を打ち付けて防風対策をしていた。衣料品や生活雑貨を販売する㈲大福(和泊町)の大福利雄社長(66)は「太平洋側にそれると思って安心していたので、きょうになって慌てて準備をしている。昨年、おととしと被害に遭っているので、台風はやはり怖い」と肩を震わせた。