LCC生かし交流拡大=バニラ関西路線1周年でフォーラム
2018年03月26日
地域
格安航空会社(LCC)を活用した観光の在り方を考える「交流と連携フォーラム2018奄美大島」が25日、龍郷町りゅうがく館であった。バニラ・エアの森本伸一営業部長が基調講演したほか、島内外から約30人が参加して交流人口の拡大など地域振興策について語り合った。
空港のある地域奄美大島ネットワークとNPO法人地域交流センターの共催。26日に1周年を迎えるバニラ・エアの奄美―関西線就航を記念して開催した。
講演で森本部長は、22日に発表されたピーチ・アビエーションとの統合計画について、「2019年度末をめどに統合する計画だが、路線がどうなるかなど詳細は決まっていない」と説明した。加えて「奄美―関西線の1年目は(当初の想定より)苦戦している」とし、路線維持のために奄美の魅力発信や、不足している宿泊施設の充実など支援を求めた。
フォーラムでは地域交流センターの赤崎隆三郎副代表理事らが沖縄県での事例などを紹介しつつ、民間、行政、住民ら地域が一体となって観光振興などに取り組むことの重要性を指摘した。
バニラ就航時、奄美市笠利町の奄美空港で自社製の黒糖焼酎ミニボトルなどを無料配布するなど支援した町田酒造㈱の中村安久社長は「バニラの就航でこれまで奄美に来なかっただろう人たちが来島している。その出会いを大切にしていきたい」などと話した。