Wi―Fi整備し観光振興 和泊町、災害時の情報支援も

2018年04月06日

地域

役場庁舎内に設置されたWi―Fiルーター(無線ラン親機)=5日、和泊町

役場庁舎内に設置されたWi―Fiルーター(無線ラン親機)=5日、和泊町

 和泊町は2017年度、町内の学校や集落公民館など33カ所に公衆無線LAN「Wi―Fi」が利用できる環境を整備し、今月、運用を始めた。地域住民に対する避難所での情報支援や、観光振興に役立てる。

 

 Wi―Fiは、パソコンやスマートフォンなどの機器を無線でインターネットにつなぐ技術。運用環境の整備は国の公衆無線ラン環境整備事業を活用した。事業費は約3170万円。

 

 整備箇所は災害時の指定避難場所が主で、町内全ての小中学校(6カ所)と集落公民館(21カ所)、町民運動広場、笠石海浜公園、研修センター、保健センター、歴史民俗資料館、役場。各施設に、Wi―Fiを利用する際に必要なパスワードなどが記されたステッカーを掲示した。

 

 町企画課によると、災害発生時などに避難所での情報収集・発信手段として役立てるだけでなく、来島者への観光情報の提供など、町の情報発信力を強化するのが狙い。現在、整備箇所や活用方法など町民への周知に努めている。

 

 同課の担当者は「学校の教育活動や、公民館での地域行事でも、最近はインターネットを使う機会が増えている。災害時はもちろん、平時でも有効に利用してもらえたら」と話した。