〝命を紡ぐ〟営み知って 興さん写真展、来月28日まで 奄美空港

2025年01月16日

迫力ある生き物たちの姿に見入る来場者=15日、奄美市笠利町

奄美海洋生物研究会会長で自然写真家・興克樹さん(53)の写真展「心時めくクジラの季節」(あまみ大島観光物産連盟主催)が15日、奄美市笠利町の奄美空港1階ロビーで始まった。クジラ類を中心とする奄美の海洋生物や希少野生生物たちの産卵、授乳など、〝命を紡ぐ〟様子を捉えた作品など30点が並ぶ。来月28日まで。

 

同展はザトウクジラの来遊に合わせ、ホエールウオッチングやスイムツアーなど奄美観光の「冬の魅力」としてPRするため、2020年に始まった。第6回の今年は、ザトウクジラやマッコウクジラの母子群をはじめ、アマミホシゾラフグやリュウキュウアユの産卵、アマミノクロウサギの授乳場面などをA1(縦841×横594ミリ)、B1(縦1030×728ミリ)サイズの迫力ある画面で紹介している。

 

母親の出身地である奄美大島で紬(つむぎ)を着てウエディングフォトを撮影したいと香川県から来島していた浅見日南さん(26)と夫の諒太さん(29)は「海の生き物たちの臨場感ある姿に驚いた。後2日、島に滞在するので、奄美のきれいな海で泳ぐクジラの姿を探してみたい」と語った。

 

興さんは「近年、親子クジラが奄美に数週間滞在し、育児をする姿も見られるようになり、ストレスを与えることなくツアーができている。奄美の冬、島で命を紡ぐさまざまな生き物たちの姿を、ぜひ写真を通して楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。