史跡、本格的な発掘調査を/世之主シンポジウム、和泊町
2016年11月06日
芸能・文化
沖永良部島のかつての島主とされる「えらぶ世之主」の没後600年を記念したシンポジウム(和泊町・今帰仁村交流促進実行委員会主催)が5日、和泊中学校あかね文化ホールであった。歴史、日本文学、考古学の専門家らが世之主をめぐる伝説の捉え方や関連史跡の価値などについて見解を述べ合った。同町内城の世之主城跡について、考古学の上原靜氏(沖縄国際大教授)は「戦闘を意識した造りになっている。本格的な発掘調査がなされておらず、楽しみがいっぱい残されている」と述べた。その上で文化財としての価値付けや位置付けを明確にし、専門家の助言を受けながら計画的な保存・活用を促した。