地元の伝統文化に親しむ 節田マンカイ、住民が指導 小学校で郷土学習

2025年01月12日

芸能・文化

地元の伝統文化に親しむ 節田マンカイ、住民が指導 小学校で郷土学習

奄美市笠利町の節田小学校(池田誉校長、児童35人)で11日、同町節田集落の旧正月行事「節田マンカイ」を体験する特別授業があった。講師は地域住民7人が担当。児童らは手踊りを楽しみ、地元の伝統文化に親しんだ。

 

同校の郷土学習の一環。節田マンカイは向かい合って座った男女が、唄を掛け合いながら手踊りを繰り返す新年の伝統行事。2008年に県の無形民俗文化財に指定された。

 

授業では講師の一人、朝郁夫さん(70)が行事の概要を説明し、「福を招き入れる」という意味の「正月マンカイ」や「塩道長浜」、「前徳主」の歌詞の意味を解説。児童らは講師らの手本を見ながら手踊りに挑戦。唄のリズムに合わせて手拍子を打ったり、手を重ね合わせたりして伝統行事を体感した。

 

4年生の濵﨑真衣さん(10)は「昨年の節田マンカイにも参加した。男女で手を合わせるところが面白く。手拍子の数を覚えるところが難しかった。行事をもっといろんな人に知ってもらい、体験してほしい」と話した。

 

朝さんは「子どもたちに伝えることで、行事の裾野が広がってほしい。伝統行事の継承という意味でも意味がある。喜んで一緒に踊ってくれてありがたい」と語った。