新年初稽古 演技磨く 菊次郎ミュージカル本番まで2カ月 龍郷町

2025年01月13日

芸能・文化

新年初の本稽古で躍動感あふれる踊りを繰り広げる児童生徒ら=10日、龍郷町りゅうがく館

龍郷町の名誉町民、西郷菊次郎の半生を描いた町青少年ミュージカル「KIKUJIRO」の新年初の本稽古が10日、同町のりゅうがく館であった。出演メンバーら約30人が参加。踊りの振り付けや場面ごとの演技を磨き、約2カ月後に迫る本番に向けて気持ちを新たにした。

 

菊次郎は1861年、西郷隆盛と愛加那の長男として龍郷で生まれた。日本統治時代の台湾で初代宜蘭庁長を務めたほか、京都市長としても活躍した。

 

ミュージカルは菊次郎の生誕160周年の記念事業として始まり、今年度は第4期生の小学5年生~高校3年生39人が5月から練習に励んでいる。昨年12月24~28日には、メンバー9人が町の交流事業に参加し台湾宜蘭市を訪問。菊次郎の足跡をたどり功績を学んだ。

 

10日は午後7時から稽古があり、演出家の松永太郎さんが指導。劇中で踊るダンス「風を起こす人」「龍の如く」を練習し、冒頭から各シーンのせりふや動きなどを確認した。児童生徒らは躍動感あふれる踊りや表現豊かな演技をみせていた。

 

ミュージカルに参加するのは3回目だという長谷場海音さん(龍瀬小6年)は「みんな団結力があって楽しい。久しぶりに演技をして実力が分かった。本番に向けて、踊りの(振りの)大きさや表情などを磨きたい」と意気込んだ。

 

公演は3月15、16の両日、町りゅうゆう館である。