他産地とのコラボ商品に活路 秋田で全国大会 奄美大島紬伝統工芸士会が参加

2022年11月29日

芸能・文化

88人が参加した奄美大島紬の泥染め体験=11月22日、秋田市伝統工芸ふれあい広場(提供写真)

全国伝統工芸士会の全国大会が17日から秋田県秋田市で開かれ、奄美大島紬伝統工芸士会のメンバーらが参加。泥染め体験を披露して大島紬をアピールした。

 

経済産業省などが伝統的工芸品の振興を目的に毎年、各県持ち回りで開いている。今年で40回目。全国から370人が参加。式典に続き、翌18日からは11品目の体験、実演も行われ、約1万5000人が参加した。奄美大島紬伝統工芸士会(南愛子会長)の南祐和事務局長と越間巽さんがハンカチの泥染めを実演、88人が体験した。黒糖やパンフレットも配布し、奄美観光もPRした。

 

南事務局長は「大島紬の知名度は高く、奄美に行きたいという意見が多かった」とし、「どの産地も後継者不足が課題。今後は生地そのものから見直し、他産地とのコラボ商品を作るなど活路を見いだしたい」と話した。