地産地消の大切さ学ぶ 「タイモ」を栽培、調理 笠利町・緑が丘小
2025年01月17日
子ども・教育

地産地消の大切さ学ぶ 「タイモ」を栽培、調理 笠利町・緑が丘小
奄美市笠利町の緑が丘小学校(中村俊一校長、児童25人)で14日、3、4年生11人が校内で育てた「タイモ」(田芋)を使った調理実習があった。児童らは丁寧にタイモを調理し、地産地消の大切さを学んだ。
タイモはサトイモ科。方言で「タァマン」と呼ばれ、独特の粘りやほど良い甘さ、香りが特徴。同市笠利町屋仁の一集落1ブランドに指定されている。
緑が丘小学校では10年以上前から校内の水田で栽培している。今回、調理に使用したタイモは昨年の1

タイモの春巻き(手前)=14日、奄美市笠利町
月ごろに種芋を植え、児童らが水を切らさないように世話をして今月10日に収穫。豊作で、4キロほど採れたという。
この日のメニューはタイモの春巻き、タイモの茎「クワリ」炒め、油ソーメン。合同会社「味の郷かさり」から3人が来校し、調理を指導した。児童らは一つ一つタイモの皮をむき、蒸したものをつぶして丸め、春巻きの皮に包んで油で揚げた。
皿に盛り付けた後、タイモの食感を楽しみながら試食。4年生の須崎健海君(9)は「春巻きはもちもちしていておいしかった。水田の草取りを頑張ってよかった」と笑顔を見せた。
味の郷かさりの吉田茂子代表(73)は「自分たちで島の野菜を育てて食べるのは貴重な体験。食育の観点から見てもいい取り組み」と語った。