眞さん(龍北中3年)が最優秀賞 熊本県菊池市の俳句・短歌コン 「紡がれる夢紡がれる未来」 友好都市の龍郷町から応募

2025年02月07日

子ども・教育

熊本県菊池市の俳句・短歌コンテストで最優秀賞を受賞した眞俐理さん=5日、龍郷町嘉渡

龍郷町の友好都市、熊本県菊池市が実施する俳句と短歌のコンテスト「万句のふるさと菊池」の中学校・短歌の部で、龍北中3年の眞俐理さん(15)が最優秀賞に輝いた。作品は「帰路につき織りなすシマのこの音色紡がれる夢紡がれる未来」。眞さんは「(受賞は)びっくり。小学2年生から毎年応募していた。最後に最優秀賞を取ることができてうれしかった」と喜びを語った。

 

同コンテストは、1481(文明13)年に現在の菊池市一体を治めていた菊池氏第21代当主、重朝公が1日1万句を詠む連歌の会を開いたことが由来。菊池氏一族を先祖に持つ西郷隆盛は龍郷町での生活時に菊池源吾と名乗っており、これが縁で同町と菊池市は交流を続けている。

 

今年で19回目となる同コンテスト。小中学生を対象に龍郷町を含む4友好都市からも募集し、計1万1562(短歌3501、俳句8061)点が寄せられた。このうち最優秀賞は計30点。龍郷町からは龍北中が参加し、俳句10句、短歌10首を応募した。

 

「大島紬みたいに、龍郷町の夢や私の夢が織りなされていってほしいという思いを込めて詠んだ」と眞さん。「自転車が故障して徒歩通学をしていた時、(嘉渡にある)大島紬織工養成所から聞こえてくる機織りの音に初めて気づき、良いなと思った」と着想を得たエピソードも明かした。

 

将来の夢は看護師。看護学科がある県本土の私立高校を1月末に受験し合格した。17日に菊池市で行われる表彰式は、進学先の高校で入学説明会があるため欠席するが「龍郷町に関係がある菊池市にいつか行ってみたい」と話した。