親子で「海の環境」学ぶ 紙芝居やクイズで 名瀬幼稚園

2024年07月11日

子ども・教育

海の環境教室でライフジャケットを着用する園児=10日、奄美市名瀬

奄美市名瀬の名瀬小学校付属幼稚園(上村英樹園長、園児57人)で10日、「親子で学ぶ海の環境教室」があった。奄美海上保安部が協力。園児や保護者ら約90人が紙芝居やクイズなどを通して、海の環境や事故防止に向けての注意点を学んだ。

 

夏休みを前に、子どもと保護者が一緒に海のことを学ぶ機会を設けようと同園が企画し、奄美海保に依頼。海保からは職員4人が参加した。

 

紙芝居はアマミノクロウサギをモチーフにした「クロピョン」保安官が、空き缶を釣り船「さんご丸」に投げつける海賊と海に散らばったごみを、秘密兵器「空き缶ホイホイ」で捕まえる話。クイズでは道に捨てられたごみが雨や風で川に落ち、海に流れ、海岸に流れ着くことや、ウミガメがクラゲと間違えてレジ袋を食べることなどが説明された。最後に海保職員が園児たちに①海の事件・事故は「118番」②海で遊ぶときは「大人と一緒」③「ライフジャケットを着る」の三つを呼び掛けた。

 

ライフジャケットを着用した年長の喜井梛貴(ないき)ちゃん(5)は「いっぱいクイズに答えて楽しかった。海に行くときは大人と一緒に行って、海でも気を付けたい」。同園に2人の息子が通っている北迫早希子さん(35)は「4月に奄美に来た。海遊びをしたことがなかったので、参考になった。遊ぶ際は海辺でライフジャケットを着て、スマホも常に携帯し、万が一に備えたい」と話した。

 

教室終了後に子どもたちに囲まれる海保マスコットキャラクター「うみまる」君

同海保警備救難課医療支援係の中野大志さん(31)は「毎年海の事故が起きている。ライフジャケットの未着用時や、1人での行動、目を離した隙などに発生する。きょう学んだことを守って、海で楽しく遊んでほしい」と話した。

 

環境教室の終了後、園児らは海保マスコットキャラクター「うみまる」君と記念撮影。保護者向けに、奄美での海の事故発生状況や遊泳中の事故防止のポイントの説明もあった。