離島の教育現場を体験 鹿大教育学部の学生
2019年09月05日
子ども・教育
鹿児島大学教育学部の体験学習が4日、奄美大島の3小学校であった。同学部の2年生40人が参加。地元児童生徒との交流を通して離島小規模校の教育現場について理解を深めた。
体験学習は今年で23回目。来島経験のない学生に離島の良さに気付いてもらい、将来の離島赴任への不安を軽減させようと実施している。
奄美市の芦花部小中学校(今村敏照校長、児童生徒47人)であった実習には学生20人が参加。有良集落の住民9人に教わって八月踊りの練習に取り組んだ。児童生徒はチヂン(太鼓)や三味線の演奏などを披露。学生たちも見よう見まねで踊って奄美の文化に触れた。
大分県別府市出身の佐藤大地さん(19)は「自分で体験することで少しは不安が取り除けた。先生方の技術がとても光っていると思った」と話した。
鹿児島県枕崎市出身の神谷純玲さん(19)は「複式学級を見るのは初めて。学年の隔てがなく団結力や仲の良さを感じた。大変そうではあるが、先生たちも生き生きしていて楽しそう」と笑顔を見せた。
学生らはこの日、知根、佐仁の両小学校でも実習を行なった。6日は薩川小、諸鈍小中、池地小でも実習する予定。